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愚者・・フールズ・ジャーニーの旅について!

「愚者の旅」の概念は、「愚者」という主人公がテーマの物語ですね。 「愚者」はセフィロトの樹に沿って、各タロットカードを廻り、太陽を目指します。

「愚者の旅」とは、0番愚者を人間と見立てて、人生の旅に例えたメタファー(比喩)です。 大アルカナの各カードが、それぞれの成長過程を指しています。 中国でも「十牛図」というのがあります。 これも、所謂 人間の成長過程を表しているもので、タロットの「フールズ・ジャーニー」と非常に似ている部分があります。

<愚者> 「フールズ・ジャーニー」は「0」番の愚者からスタートします。 この愚者は人生と言う旅路を始める全ての人間の象徴です。 見方を変えれば、この世に生を受けた赤ん坊のようなものです。純粋・無垢、恐れを知りません。 希望しか見えません。どんなことにもオープンで、本能的に行動します。

「愚者」のカードでは、腕を大きく振り、斜め上を見上げています。 これからの全てを受け入れる感じです。 でも、彼には目の前の断崖絶壁かもしれない場所には気が付いていないようです。逆に断崖絶壁でなければ、モタモタしていますね。また彼の後ろに輝く太陽があるのにも気が付いていません。太陽が彼の目的地なのに関わらずです。それは太陽自身が白い(透明)だからです。 まあ・・気が付いて居ないことには変わり在りません。 つまり、「愚者」はこれから遭遇するであろう困難や、達成への近道に気が付いていないわけです。 「愚者」の番号は「0」です。 これは、まだ空白の状態で、経験や知識などを得ているわけではありません。しかし、それでも学びたく、先へ進みたい好奇心でいっぱいなのです。

因みに・・・愚者の目的地は「世界」である・・という説も存在します。只、「太陽」には明らかに赤子が描かれています。愚者=赤子ですよね。よって目的地は「太陽」である説のほうが納得がいきます。

この場合、「審判」「世界」はどうなるの?ということです。 ここで質問ですね。 「さあ、貴方様は目的地に無事到着し、勝利・成功・完成・幸福・成長・・を掴みました!それではたして満足でしょうか?自分一人が幸せで満足ですか?家族の者、友人・・周囲の人が不幸でも満足でしょうか?」

答えはNOですよね。

そのために「審判」「世界」があります。 この2枚は、愚者の旅が成就した後で、他の者も救済する意図が含まれています。 ※この件の詳細は別のメルマガで解説しましょうね。

<魔術師> 愚者は魔術師に出逢います。初めての自分以外の人間ですね。 愚者は驚きます。 なにせ無限マークが二つも付いているのです。 魔術師は愚者に、創造することが最も重要で有り、最も先に実践しなければならない、と教えます。 魔術師は聖書の「創世記」を解説します。 この世界は最初は混沌だった。 でも神が光あれ!と口にすると、光が現れた。 ※長文になりますので簡単に解説します。 1日目 神は天と地をつくった(つまり、宇宙と地球を最初に創造した)。暗闇がある中、神は光をつくり、昼と夜ができた。 2日目 神は空(天)をつくった。 3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた。 4日目 神は太陽と月と星をつくった。 5日目 神は魚と鳥をつくった。 6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった。 7日目 神は休んだ。 魔術師は愚者に神が創造をしなければ、この世界も、自分も愚者・・君自身も存在しないんだよ! と説くわけです。 愚者は理解しました。 「創造」の素晴らしさ、創造されたことへの感謝をです。

<女教皇> 愚者は始めて女性に遭います。 只、その女性は「教皇」という肩書きを持っています。 また非常に真剣な眼差しで愚者を見つめています。 これと言って、愚者に語る事はしません。 しかし彼女の存在自体に何か得体の知れない強力なものを感じます。 女教皇は「トーラー」を持っていますが、その半分しか見せてはくれません。愚者は全部見せてよ!と云っても無言です。 愚者は黙ったまま、女教皇と見つめ合いました。 すると、女教皇の気持ちが通じたのでしょうか? 愚者ははっと目覚めたように悟りました。 心の奥深い場所・・・それは無意識と呼ばれていますが・・・に目を向けることが大切なんだな・・ってことに気がついたのです。 潜在意識のパワーは非常に強力であり、それを学ぶためには、全てを教えて貰うのでは無く、自身で気がつかなければならないのです。

次回は「女帝」からですね。 愚者の旅は小説のようなものです。 実は・・ご自身で物語をお作りになっても構わないのですよ。

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