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タロットリーディングの基礎

タロットリーディングで最もやってはいけない事は、「意味を暗記すること」と「タロットドローカードに暗記した意味を当てはめる」ことです。

タロットリーディングは「意味を覚えない」「ドロータロットに意味を当てはめない」のが鉄則です。

それには、最も効果があるのが「連想法タロットリーディング法」です。このメソッドは愚私が長年のタロット歴の中で、編み出して改良を重ねて論理化・体系化したものです。

 

このメソッドは大きく分けて二つに分類されます。

 

1.アトリビュートやユングの元型論による連想法

2.個人の記憶に頼る自由連想

 

どちらのメソッドも、同じように「絵」というイメージの世界を言語変換することによってタロットリーディングを行います。

アトリビュートは個々の絵に描かれたモチーフが特定の人物や出来事を示すことを云います。

例えば、白百合=聖母マリア=女性というようなケースです。

他にもたくさんありますね。

白い犬=忠実・誠実

鳩=平和

赤い薔薇=殉教者=使徒=男性

葡萄=富・豊か

・・・・

皆、タロットに描かれているものです。

アトリビュートは暗記する必要はありません。

タロットを学ぶ過程で自然に身につきます。

※タロットの絵のアトリビュートは、高校時代の世界史や日本史の年号を覚えるよりも容易いですし、はっきり云えば、多くはありません。

 

このアトリビュートから連想キーワードを抽出していくわけです。

ユングの元型論では、「集合的無意識」を活用します。

これは覚えるまでもありません。

「骸骨」が目の前にあれば、「恐ろしい」「死」「停止」「乾いている」「気味が悪い」・・・と世界中の全ての人間がキーワードとしてOUTPUTします。これは、原始時代からずっと同じです。

要は自然な状態で、普通に考えれば誰にでもわかることです。

このメソッドは、意識を絵のオブジェに向けないために言葉が出てこないことがほとんどです。

「死神」のカードを漫然と眺めていては、言葉は出てくるわけがありません。

自由連想は個人的無意識を使います。

これは個々の人によって記憶が異なるために、連想キーワードも全く違うものになります。

幼い頃に犬に噛まれて怖いトラウマがあれば、大人になっても犬を観たら怖いと思うでしょう。

この人の「犬」のキーワードは「噛む」「吠える」「威嚇する」・・などでしょう。

しかし、幼い頃に犬を飼っていて親友のように一緒に遊んでいた記憶があれば、大人になっても犬を観たら「可愛いな!」と言葉が出てくるはずです。

この人の「犬」のキーワードは「親友」「忠実」「誠実」「利口」「友愛」・・・などでしょう。

同じ「犬」を観ても個人の記憶の差で「キーワード」が異なるために、タロットリーディングには使えないと思われるかも知れません。

しかし、それは端的な狭い視野です。

なぜならば、「愚者」というカードを例にするならば・・

連想法タロットリーディング法で「白い犬」に注目するとしましょう。

一般にはアトリビュートを使いますが、敢えて自由連想をします。

この時に重要なのは、最初のステップでは「愚者」の白い犬に注目しましたが、もう一度、「愚者」というカードの状況や状態を見てみましょう。

愚者は崖のような場所に立っています。(実は崖というのは誤りですが)

その状況の中で白い犬の状態を観察してください。

白い犬は愚者に噛みつこうとしていますか?

していません。

この状況を観れば「吠える」「威嚇する」は、「危険に対して警告を出している」と言語変換できます。

また「親友」「忠実」「誠実」ならば、この状況では「愚者の旅路に対して応援を惜しまない」と言語変換できませんか?

どちらの文章も、「愚者」という人物に何かのメッセージを送っていることになんら変わりはありません。

つまり、自由連想をしても、もう一度、タロットの絵を観察してみれば、常識として言語を変換することになります。

故に自由連想しても、結果的に同じ様な「文章」になってくるのが、タロットリーディングに於ける連想法タロットリーディング法メソッドの胆です。

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