
「愚者」が語りたい啓示は、ズバリ「行動」することです。
人間の存在意義は何だと思いますか?
死ぬことですか?
違いますよね。
「死」は人生の一つのプロセスに過ぎません。
人間の存在意義は成長することです。進化することです。
では、黙って何もしないでボーッとして成長するでしょうか?
100%不可能です。
相談者の悩みも原因の99%は行動しないからです。もしくは行動が間違っています。
9割方、行動をしません。
彼と別れた・・・という事実に対して、怯えて、不安・心配で、混乱しています。
感情的にはわかりますよ。
人間は感情の動物ですから、感情が行動を抑制するのは私も何度も経験してきました。
行動の抑制の原因では病気もありますね。
肉体が痛いと集中できません。
それは心身同一だからです。
只、行動しないほとんどの理由は、「他人からどう観られるのか心配」「こんなことして大丈夫なのか?と不安」「未来がどうなるのか見えない」「面倒くさい」「後から行動するからいいや(先延ばし)」・・・という人間の基本的な罪のせいです。
ジョン・ミルトン著『失楽園』には、七つの大罪が書かれていますね。「暴食」「傲慢」「強欲」「堕落」「嫉妬」「憤怒」「淫乱」です。
「他人からどう見られるか心配だ」というのは虚栄です。言い変えれば傲慢なのですが。
「大丈夫?心配」「未来が見えないから不安」というのは、恐怖ですね。
「面倒くさい」「先延ばし」は堕落です。
以上の様にカバラ的思想で考えてみた「愚者」のメッセージですが、その原因もカバラ的に解釈してみました。
では心理学的に解釈してみましょう。
「愚者」の最大のメッセージは「行動しろ!」です。
事例で説明しましょう。
ここに「あがり症」の男性がいます。
「人前で絶対あがらないぞ!」と幾ら心で決意しても無駄です。
1000人の前で壇上に上がれば100%あがってしまいます。
つまり心を心で制御することは不可能です。
もちろん潜在意識のレベルでコントロールできれば別ですよ。
しかしそれは、ほとんどの人ができません。
ではこの「あがり症」の男性はどうすれば良いのでしょう?
答えは「行動する」ことです。
よくありがちなのは、左手に人という字を書いて三回飲み込む・・・というものですね。
それだけではありません。
例えば・・・モチベーションの上がる音楽を聴く・・・偉人の明言を手帳に書いて十回声をだして読む・・・深呼吸を十回ゆっくり行う・・・と考えれば幾らでもあります。
これは暗示・・・自己催眠の効果もあります。
要は行動するわけです。
行動すると五感が刺激され、脳にダイレクトに伝わります。
今度はビジネス的に考えてみましょう?
「行動する」はビジネスでは絶対不可欠です。
マーケティングのフレームワークの一つに「Do See Think Plan」というものがあります。
「まずとにかくやってみる=行動」
「すると何かを発見できる=事実確認・問題発見」
「発見したものを考えてみる=問題解決・事実検証」
「問題を解決する計画を立てる=計画立案・スケジューリング」
となります。
私は昔、某メーカーに勤務していました。
新入社員のありがちなパターンです。
まあ、どこでも業務日報は書くと思います。
新人の日報の内容は・・こんな感じです。
「A代理店に行った。A代理店の棚には自社製品が減っていた。その代わりライバルのB社の製品が多かった」
・・・・・????です。
「自社製品のどの商品?」
「幾つ減っていた?」「それはいつから?」
「B社は幾つ増えていた?」「B社のどの商品?」
と疑問だらけです。
要は具体性が無いのです。
そして行動をしていません。
「数える」という行動です。
「代理店の発注責任者に尋ねる」という行動です。
「(できるなら)写真を撮る」という行動です。
新人の多くはこれができません。
また話しは変わります。
youtubeタロットセミナーに参加された方がいますよね。
今度は、行動の質についてです。
愚私のメルマガを読まないよりは読んだ方が行動しているとなります。
youtubeタロットセミナーの動画を覧ないよりは覧たほうが行動しています、
youtubeタロットセミナーに参加したほうが、しないよりは行動しています。
youtubeタロットセミナーでリアルにチャットで質問したほうがしないよりは行動しています。
わかりますか?
何もしない<メルマガを読む<youtubeセミナー動画を覧る<youtubeセミナーに参加<youtubeセミナーで質問する
という不等式が成立します。
これが質です。
何もしないよりは、少しでも行動したほうがBetterです。しかしより能動的に行動した方がBestです。
意味を覚えないで「連想法タロットリーディング法」を習得したい・・・
という目的があったとします。
ここでも行動するか、しないか?で人生が変わります。且つ、行動する場合でも質が重要になります。
特に「習い事」「資格取得」などは、この行動の質が決定的に左右します。
例えば・・・ゴルフの初心者が、100えお切りたい・・と目標を立てたとしましょう。
まず何を行動しますか?とりあえず列挙してみます。
・ゴルフ道具を買う行動をします。そこには選択も当然含まれます。
・ゴルフの教本を購入する行動をします。
・素振りという行動をします。
・実際にゴルフ練習所でクラブを振ってボールに当てるという行動えをします。
・ゴルフレッスンを受講すると言う行動をします。
・実際のゴルフ場で18ホール廻ってみるという行動をします。
分かりましたでしょうか?
当然ですが、「ゴルフ道具」を購入しなければ話になりません。
ゴルフのスィングを知りたいからゴルフ教本を購入するでしょう。
実際に素振りをしてみるでしょう。
そこでゴルフ練習場でボールを打ちます。でも上手くいきません。
何度も何度も失敗します。
よってゴルフレッスンを受講します。
これは自己投資行動です。
無料でゴルフで100を切れたら、それは生まれつきの天才です。
何かを身に付けるには、相応の投資行動が必要になるわけです。
これはタロットでも全く同じです。
行動の質を高める=自己投資行動です。
「愚者」が語りたいのは、成長したい・・・習得したい・・・になりたい・・・という願望があるならば、まずは行動すること、そして行動の質を高めることを云いたかったのですね。