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「女教皇」のもう一つの顔


大アルカナ「女教皇」にはもう一つの顔があります。

前回の記事では、「女教皇」の数字「2」に関する解説でしたね。

詳しくは下記のURLをご確認下さい。

「女教皇」をよーく観察すると、「水」に関するメッセージがあることが分かります。

「女教皇」の服装は、まさに「水の如し」です。

もう一点は、じっくり観察しなければ分かり難いのですが、「女教皇」が座している場所です。この場所は後部が「海」だとわかるはずです。

「水」について、ちょっと脱線します。

老子は「道教」の始祖であり、タオの世界では「太上老君」という神です。

老子が語った言葉で有名なのが「上善如水」です。

「じょうぜんみずのごとし」ですね。

「水は何よりも柔らかい。しかし、時間を掛ければ岩をも砕くパワーがある。柔らかさは強さである」

実際、堅い大樹は大嵐に遭うと折れてしまうが、柔らかい新樹はしなって折れない。

人間も同じで、柔らかい者は強き者である。柔らかさとは、「謙虚」「柔軟」「広い視野」「優しさ」のことである。

強ぶっている者は、「傲慢」「頑固」「狭い視点」しか無い。それは偽物の強さである。

・・・という老子の言葉ですね。

「水」の特質はたくさん在るのですが、幾つか紹介するならば・・・

・「海」は生命誕生の源

・人間(生命)の60%は水

・水はあらゆるカタチ・色に変化する

・水には浄化の力がある

※「柔軟」「謙虚」「広い視野」「優しさ」などは省略します。

この性質から謂えることとして、「水」は潜在意識を示唆します。

「海」のアトリビュートは潜在意識ですね。

ということは、「女教皇」は潜在意識のパワーを語っていると言えます。

潜在意識はよく北極の氷山の例えがありますが、違う例えを解説しましょう。

船の例えです。

貴方様は船に乗ったことはありますか?

私は札幌生まれ札幌育ちだったのですが、昭和39年生まれなので、高校時代の修学旅行は京都でした。当時は青函連絡船で行ったものです。

そんな事はどうでもいいのですが・・・

貴方様の理性は、船長です。そして船全体が潜在意識です。

どちらがパワーがありますか?

船全体に決まっていますよね。

大島 淳一 著 『マーフィー100の成功法則 (知的生きかた文庫)』 P.28より引用させていただきました。

表に出ている意識は氷山の一角で、実は目に見えていない部分の意識はとっても大きいそうです。 さらに、人間の脳は、一生かかってもそのほんの一部しか使っていないとも言います。

つまり実は、船長室だけが自分だと思っていたら、ほんとは大型タンカーのすべてが自分だった! って感じですね。

大型タンカーを目の前に見ると、まったく自分の手に負えないように感じてしまうかもしれませんが、あなたが船長なので、あなたの指示通り、この大型タンカーは進んでいくんですね。

潜在意識に対しても、何を口にするか、何を考えるか、何を信じるか、それが大事になっていきますね。

 

「女教皇」というカードは、この潜在意識の偉大なパワーを使え!と示唆しています。

もう一点ありますよ。

「女教皇」の表情は、どちらかと言えば「堅い」ですよね。「女帝」と比較して下さい。「女帝」のようにリラックスして自然体・・・緩やかで、楽な姿勢ではありません。

立方体の石の椅子に座し、まっすぐこちらを見つめています。姿勢も非常に堅いですね。

悪く謂えば「神経質」です。

善く謂えば「几帳面」です。

「女教皇」の周囲は、「女帝」とは異なり、自然のゆなものは海以外はありません。空もありますが。「女帝」はかなり煩雑として、周囲にいろいろなモノがありますね。

「女教皇」はどちらかと言えば「人工的な物質」に囲まれています。

且つ、塵一つ無いイメージです。

これも「水」が示唆する一面です。

別に「堅い」ことを示唆しているわけではありません。

「綺麗に整理整頓されていて掃除が行き届いている」ということです。

貴方様は掃除するとき、掃除機を使うと思いますが、「水」も使いませんか?

「水」は浄化のパワーがあるんですね。

さて、話しはまたもや脱線してしまいます。

前回のブログでは「女教皇」は、女法王では無く教皇です・・という話しでした。

本来は存在しない職業である「女教皇」です。

事実、女性が「法王」になることはあり得ません。

「女教皇」が語りたい事の一つが、「掃除しなさい!」です。

そんな馬鹿な・・・と思わないで下さいね。

難しく表現すれば、「浄化を推進」と謂う事です。

なぜ「掃除しなければ為らない」のでしょうか?

別に、すぐ汚れるのですから掃除なんてしなくても問題無いですよね。

この論理で面白い逸話があります。

ある男がいました。

男は整理整頓・掃除が嫌いでした。

そこに賢者が現れました。

男は賢者に謂ったそうです。

「なぜ、すぐに汚れるのに掃除をしなければならないんだ?」

賢者は男に謂いました。

「お前は、なぜ、すぐ腹が減るのに食べなければならないんだ?すぐに腹が減るならば、食べるのは無意味であろうよ」

というような逸話ですね。

「掃除」は明らかに富をもたらす(成功をもたらす)ということを知っていますか?

特に人が嫌がる汚い場所ほど効果はあります。

北野武監督は、ビートたけし時代、各放送局のトイレ掃除を欠かさずやったそうです。自分が催した所だけで無く、その出演するスタジオの階のトイレ全部です。

トイレには七福神で言う弁財天がいます。

お風呂掃除も同様ですね。

弁財天は商売の神様ですね。特に客商売です。というかビジネス全てが客商売なのですが。

「掃除」の効果は、単に「綺麗にする」ということだけではありません。

掃除の作業自体が、心や思考の整理に直結します。

また人間関係にも効果があります。

貴方様は飲食店に入ったとしましょう。お手洗いに行きました。もの凄く臭く、汚いお手洗いです。貴方様はそのお店にまた行こうと思いますか?

お手洗いが汚い会社・お店は、間違い無く儲かっていません。

別の視点です。

仮に貴方が会社員だとしましょう。OLでも構いませんよ。

毎日、朝30分早く来て、トイレ掃除を欠かさずする人がいます。

その人は嫌われるでしょうか?

人が嫌がることを行う人ですよ。

中小企業の会社をみると面白いことに気がつきます。

経営が伸びていて儲かっている会社さんの多くは、社長自らがトイレ掃除をしています。

事実ですよ。

私は「自分が舐めることができるぐらい」に綺麗にします。

実際には舐めませんよ。

どんなに綺麗にしても、大腸菌やブドウ球菌・ボツリヌス菌は滅菌できませんからね。

考え方の問題です。

そのぐらい綺麗にしたならば、明らかに仕事への集中力が違ってきます。

また掃除という作業自体が、心や思考の整理になるので、実は知らぬ間に潜在意識に正しい行動をINPUTしているんですね。

「掃除」と「潜在意識のパワーを使う」とは相関関係があるんです。

「女教皇」と謂うタロットカードが、まさか「掃除」を推進しろ!と示唆しているとは、気がつく人は少ないでしょう。

「女教皇」には「潜在意識のパワーを使え!」

そして、その具体的な実践方法の一つが「掃除」です。

実験してみれば分かりますよ。

「掃除」を1ヶ月しないでみてください。

心は荒れてきますし、思考も乱雑に成り集中力も無くなります。よって仕事がはかどらず、稼げなくなります。

全ての事象には「因果関係」があるんですね。

因みに「正義」のカードには「因果関係」を示唆するのですが、「正義」と「女教皇」は似ていませんか?実際、数秘術では、「正義」の数字は11ですから、「1+1=2」となります。

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