大アルカナと小アルカナ
タロットは78枚の絵が描かれたカードです。

その絵は神秘的でオカルティズムに近いものを感じます。
タロットデッキ78枚は大きく分けて二つのカードに分類されます。
一つは大アルカナ(Major Arcana)ですね。全部で22枚あります。番号は「愚者」が「0」で、ラスト大アルカナの「世界」が「21」番です。
一つは小アルカナ(Mainor Arcana)ですね。全部で56枚在ります。「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」というスートがありますね。
エースから10までの数札と、「ペイジ」「ナイト」「クイーン」「キング」という主人公がいるコートカードに別れます。
番号としては、「ペイジ」は11、「ナイト」は12、「クイーン」は13、「キング」は14となります。
大アルカナはタロットデッキの中でも特に重要です。
壮大なる人生のテーマというイメージです。
一方、小アルカナ数札は、日常生活の状況や状態を写し出すようなイメージです。
ただし、大アルカナも小アルカナも互いに共存関係にあります。
大アルカナが重要なのは、大アルカナの性質が、「人生の生き方の啓示」を示すからです。
例えるならば・・・
大アルカナは「愛とは、人生とは、死とは何か?」というテーマならば、小アルカナは「今日の夕飯は何にするか?」という日常生活に根ざしたテーマです。
よってリーディングの比重も変わってきます。
大アルカナは全体の65%〜70%の強い比重で読んでいきます。

では。
小アルカナはどうでもいいのか?と言えば、ある意味ですが「どうでも良い」とも謂えます。
ポジション定義にもよりますが、読まなくても良い小アルカナは実際にあります。
私も読む必用の無い小アルカナは読みません。
例えば、ポジション定義で「過去の相談者の男性関係の傾向」とあったとします。
そこに「ワンドペイジ」がドローされたとしましょう。
相談内容にもよるのですが、ポジション定義として、相談への回答にあまり関係の無いものならば、読み飛ばしても一向に構いません。
ただしドローカードが大アルカナならば、読んだ方が良いですね。
では小アルカナの存在意義です。
それは具体化ですね。
大アルカナはテーマが壮大すぎて、抽象的になってしまいがちです。
例えば、皆様は日常生活で、「愛とは・・・である」なんて会話をしますか?
朝食で卓を囲んでいるときですよ。
もっと具体的な話をしませんか・
「昨日、学校で・・・なことがあった」
「昨日、会社で・・・があった」
というような会話ではないでしょうか。
このように日常生活のような具体性が小アルカナにはあります。
またタロットリーディングでは、抽象的な事を回答してもなんの役にも立ちません。
復縁をしたくて助言を求めている相談者に、
「愛は無償であり、全ての人に隣人愛を!」なんてことを謂っても無駄です。
もっと不味いのは、「頑張れ」「努力しろ」「自信を付けろ」というようなリーディングです。
「自信が無いからタロット占いに来たわけです」
タロットリーディングが具体性が無ければ、相談者を救う手助けはできないことを肝に銘じて下さい。